自己破産が認められないケース
借金で首が回らなくなり、自己破産を申請しても、その免責が認められないケースもあります。
自己破産というのは、いくらでも借金して、申請すればそれがチャラになるおいしいシステムになってはいけないからです。
まず第一に、債務者があまりにも身勝手な欲望や無計画な借金で債務を膨らませた場合は、自己破産は認められません。
例えば、お給料の額を大幅に上回る高額な買い物をしたり、ギャンブルに出したような場合です。
また、返済する見込みが全くないのに消費者金融などから多くの借金をした場合、株や先物取引などで大きな損失を被って債務を増やした場合も、本人の浪費とみなされて、ケースにもよりますが、破産は認められません。
また、もう1つのケースとして、裁判所に虚偽の申告をしたり、やり方が悪質とされるような場合です。例えば、預金や不動産など、持っている財産を一時的に親族などに渡しておいて、自己破産して借金の免責を受けた後に、財産を返してもらう等、悪質な意図が発覚した場合です。
見た目の財産を減らしておいてじつはしっかりと財産を確保し、借金だけ責任を逃れるといううまい話はありません。
本気で自己破産して人生をやり直そうと考えるなら、潔く全てに誠意を持って手続きを進めることが大切です。